
漢字は形から
学習者が感じるむずかしさ/字形学習の必要性
学習者が感じるむずかしさ
What’s Difficult?
母語に漢字がない学習者にとって、日本語の文字学習は大きな挑戦です。
英語のアルファベットなら、大文字と小文字で52字を覚えればよいですが、日本語は違います。

日本語を学びはじめたとき、3つの文字があることを知りませんでした。

ひらがな46字を登りきった!…と思ったら、カタカナ46字の丘。
カタカナ46字を登りきった!…と思ったら、漢字2136字の高い山!!
多くの学習者は、ひらがなの丘をピクニック気分で登りはじめます。
けれど、高く険しい漢字の山は、道も歩き方もわからず、地図も道具もありません。
道に迷いながら、ただひたすら歩き続けるのです。
ひらがな46字を登りきった!…と思ったら、カタカナ46字の丘。
カタカナ46字を登りきった!…と思ったら、漢字2136字の高い山!!

多くの学習者は、ひらがなの丘をピクニック気分で登りはじめます。
けれど、高く険しい漢字の山は、道も歩き方もわからず、地図も道具もありません。
道に迷いながら、ただひたすら歩き続けるのです。
ひらがな46字を登りきった!…と思ったら、カタカナ46字の丘。
カタカナ46字を登りきった!…と思ったら、漢字2136字の高い山!!
多くの学習者は、ひらがなの丘をピクニック気分で登りはじめます。

けれど、高く険しい漢字の山は、道も歩き方もわからず、地図も道具もありません。
道に迷いながら、ただひたすら歩き続けるのです。
ひらがな46字を登りきった!…と思ったら、カタカナ46字の丘。
カタカナ46字を登りきった!…と思ったら、漢字2136字の高い山!!
多くの学習者は、ひらがなの丘をピクニック気分で登りはじめます。
けれど、高く険しい漢字の山は、道も歩き方もわからず、地図も道具もありません。

道に迷いながら、ただひたすら歩き続けるのです。

「ひたすら書いて覚えて」と言われたときの絶望感を忘れられません。
母語で漢字を使う人は日常生活の中で自然に道具を持っています。
そうでない人は途中で迷ったり、あきらめてしまうことがあります。

だから、K-codeを開発しました。
高い漢字の山を登るための道具となって、学習者が前向きに進めるように。
字形[1]学習の必要性
Why Character Shapes Are Important
なぜ字形学習が大切なのか?
Why Should We Study Character Shapes?
日本語を学ぶとき、多くの人が「漢字は覚えにくい」と感じます。特に母語で漢字を使わない人にとっては、字の形そのものを覚えるのが大きなハードルになります。これまでの研究でも、字の形を見分けられないことが、漢字を覚えにくい原因になると言われています。
形の細かい違いが区別のカギ
Small Differences in Shape Make Big Differences in Meaning
たとえば「未」と「末」や「干」と「千」は、線の長さや線の向き、終点の筆圧(とめ・はらい)といったわずかな違いで別の字になります。
これは、日本語だけに特別なことではありません。
- タイ語では「ถ (tho)」と「ภ (pho)」のように、ほんの小さな曲がり方や線の長さの違いで文字が変わります。
- アラビア語では「ب (b)」「ت (t)」「ث (th)」のように、点の数や位置だけで意味が大きく変わります。
どちらも「ちょっとした違い」が見分けられなければ読み書きできないのです。
部首や意味の説明だけでは足りない
Radicals and Meanings Are not Everything
漢字を教えるとき、「日=太陽」「氵=水」といった意味の説明は、とてもわかりやすい入口になります。でも、それだけではうまく理解できないこともあります。たとえば「日」「白」「百」は形がよく似ていますが、意味の説明だけでは区別が難しいのです。
さらに、漢字の多く(全体の8割ほど)は「形声文字」といって、意味を表す部分と音を表す部分からできています。「晴」「清」「精」はどれも「青」を音の手がかりにしていて、読み方が似ています。このとき大切なのは、それぞれの「漢字の形のちがい」を正しく見分けることです。 つまり、漢字の学習には「部首や意味」だけでなく、「形そのもの」の違いにも注目することが大切なのです。
正しい書き方が記憶を助ける
Writing Correctly Helps You Remember
漢字は、ただ形を「見て覚える」だけでなく、「どう手を動かすか(筆順・運筆)」も一緒に記憶されます。ここで大事なのは一貫性です。いつも同じ順番・方向で書くことで、手の動きが「記憶の手がかり」となり、思い出しやすくなります。
実際に空中で手を動かす「空書」が記憶を助けるのも、その一貫した動作が頭に残るからです。 こうした手書きの効果は、心理学の研究によっても確かめられています。ノートを手で書くことで記憶や理解が深まることはよく知られており、漢字学習でも同じ効果が期待できます。
さらに、デジタル時代になった現在でも、日本の小学校の国語教育では「とめ・はね・はらい」を含めて丁寧に書く指導が続けられています。つまり、文字の形と書き方を正しく学ぶことは、「きれいに書ける」ためだけではなく、記憶や理解を支える基盤となるのです。
- 文化庁の定義では、「字体」を、文字の基本的かつ抽象的な標準形を指す概念、「字形」を、その字体が具体的に紙面・フォント・手書きにおいて現れる表記上の差異を指すものとされていますが、このサイトでは、どちらも「字形」としています。
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